両岸の2人 ~シンクロ~

目を瞑り見える世界で心を繋ぐ

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閑上地区  


先日の東日本一周の旅…


昼までに用事を済ませ

南三陸町に向かうつもりが

もう日没が近い


予定を変更し

名取市閑上地区へ

現状を視るだけになってしまったけれども



そこにかつては家があったのかというくらい

何もなかった

そして

とても静か


今は閑上に住民はいないそうです


遺された閑上中学校の様子から

この一面の平地が

すべて海になったことは

容易に想像できた


傾いた電信柱

所々に打ち上げられた船が

当たり前のように在る


山にされた瓦礫

瓦礫がきれいに取り除かれた地面には

緑の草が生えていた


塩分をたくさん含んだ土のはずだけど

普通に草が生えていた


地球は自然の営みの中

こうして当たり前に

再生を繰り返してきたんだろう


私はどうしても被災地を訪れたかった

そしておこがましいけれども

少しでも

その哀しみに手を触れたかった


かいさんが

私の心に触れてくれたように

私もそうしたかった


すべてを失い

生きることしかない魂の中に

身を置きたかった

私もすべてを脱いで

存在したいと思った


私はかいさんに出会って

人生が変わってしまった

もちろんいい風に


日常のすべてが喜びと感謝に満ちている

本当に幸せな人生を与えてもらった

ご恩返しがしたい


身近なところでも

ありふれた日常の中にも

もっと言えば

生きてる自体が

恩返しだと思うけど

たまたま心を大きく揺さぶられた震災

行動しようと思えた心が

感じることをしたいと思っている


帰路につこうと

車を走らせれば

間もなくまた便利な普通な風景が広がる


左と右では

全然違う環境が

隣り合わせでそこに在る

そのギャップに違和感を感じながら

高速を南下する


泊まった宇都宮では

大きな余震を経験した


地震がほとんどない場所に住む私は

震災の揺れも

ほとんど感じていなかったから

及ばずながら

ほんのわずかだけど

関われた気持ちになれた


大きな揺れの後

あの津波で

愛する人を失った哀しみ


災害だけじゃなく

病気や事故や

すぐそこに死や別れがある

今在ることの奇跡を

感じずにはいられない


震災直後から

あるサイトを通じて

個人宅に

わずかではあるけど

物資を送らせていただいたとき

直接お礼の電話をいただいた

「そんなに遠くから

私たちのためにありがとうございます」



こちらが頭が下がる想い


宅急便で送るのだから

遠くも近くもないのだけれど

遠く離れた地の人も

自分たちを忘れずにいてくれることが

きっと励みになると思ってる


夢や希望など

見えない日もあるだろう

それでも生きるしかない

生きることが

亡くなった方が存在した証


時には死を選ぶことを

考えるかもしれない

それでも生きることを選ぶとき

愛する人の死

自分の死に向き合った人は

もう無くすものなどない


かいさんは

環境問題に関わる仕事をしている

この夏は

環境問題に取り組む若者に

アシスタントとして

サポートする機会があり

ボランティアで協力している


すべては繋がっている

人も植物も動物も

空気も水も

だから

どんな形であれ

その想いは届く


今回行ってみて

私にできることがありそうだと思えたから

あとは少しずつやるだけ

祈りを込めて



※報道ではずいぶん復旧が進んだように語られますが

実際はまだまだです

主被災地の石巻や南三陸町では

秋には仮設住宅への転居が終わるようですが

仮設に入ると物資支給は打ち切られ

仕事を持たない方は(ほとんどの方ですが)

必要なものを

購入することができませんし

高齢者は

買いに行く足もありません

私の住む街は

被災地から遠いせいか

震災はもう過去の出来事みたいに
風化しつつあります

このブログにお立ち寄りくださる

少しの方だけにでも

気にかけていただきたいと思い

書かせていただきました
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category: 凜の独り言

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コメント

人間にとって

忘れるという事は、
未来に向かって歩む上で必要な知恵かもしれません。
でも、忘れないというのも、
もっと大事な事に違いないと感じています。
復興という言葉がまことしやかに語られる中、
8月いっぱいで避難所の閉鎖、と言うニュースは、
なかなか表面には出てきません。
えっ、まだ避難所暮らしの方がおいでだったの、って。
ましてや、復興の「ふ」の字も始まらない原発近辺の方々、、、
もう5ヶ月ではなく、
まだまだ、5ヶ月。
雪が降る前に、被災した皆さまの、
とりあえずの新しい一歩を願っております。

ごめんなさい、勝手に熱く語りすぎでした。
素敵なエントリー、感激しています。
主様も、ボランティア、お体お大事に。
じゃぁ、又。     レイ
 

URL | Ray #oZ7jDp7k
2011/08/18 20:44 | edit

レイさん

レイさんの福島に寄せる想いを
いつもしみじみと拝見しています

心を一つにする必要はないと思っています
それぞれができること
それは想うだけでも構わないと思っています
人の意識とはそれほど強いモノだと感じてます

あの日から日がたつほどに
膨らむ想いがあると思います
被災した方々の笑顔が
まぶしければまぶしいほど
その裏の哀しみの大きさも感じられます

理解できなかったとしても
知ろうとすること
忘れないことが
私たちに出来る最低限のことかなと
思っています

記憶に蓋をして
忘れたように見せるのは
自己防衛本能だと思います
その蓋が開放され
その記憶を昇華する作業が
これから彼らに待っていると思います

すべてを受け入れて
自分を赦し癒される日が来ることを
願ってやみません



URL | 凜 #-
2011/08/19 09:07 | edit

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