両岸の2人 ~シンクロ~

目を瞑り見える世界で心を繋ぐ

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手を引かれ  

ひと盛りの夏が過ぎ

高い山ではもう雪が降り始める寸前というある日

白馬あたりの山へ一人で行こうとしていたら

かいさんから会えるとの連絡


あんなに行きたがっていた山をあっさり手放す

行き先をあれこれ考えて

結局は温泉がある高原で

山歩きでもしようってことに



前の晩待ち合わせ

翌日近辺の山を歩く


かいさんと山歩きしてる不思議

登りがきつくなると口数が少なる私


前を行くかいさんとの距離ができる

ときおり振り向いて待っていてくれるかいさん


そんな二人を客観的に見るもうひとりの私が微笑んでいる








この日は風が強く

林の中を歩いていても

進む方向によってはかなりの風を受ける


間もなく山頂近くというところで

目の前に尾根が広がった


一見何でもないんだけど

途中で引き返す方もいる

風が恐ろしく強いらしい


かいさんに迷いはなく

片方のグローブを貸してくれて

歩き始めた




ちょっとまったーーーー

なんなんだこの風は


全く遮るものがなく

吹きっさらしの中を人が歩くっていうのは

こんな恐ろしいことなんだろうか

(山ではそんなこと当たり前なんでしょうけど)


生まれて初めて風に飛ばされそうになり
(しかもずっと)

しゃがみこんで歩けなくなってしまいそうだった


あんまり危なっかしくて

私の手を取るかいさん


私はもうしゃがむことしかできないのに

かいさんは手を引っ張って前に進もうとしている


風がどんどん強く感じ

私ひとりなら立ち往生なはずだけど

強くなればなるほど

ぐいぐいと手を引き

どんどんスピードを上げるかいさん


いつもそうなんだね

引いた手は絶対に離さない

必ず安全に「そこ」に連れていく



そんな強さや責任感を

その手を通して感じました


かいさんのおかげでなんとか生き延び

あとはもう易しい道


とっても寒い中

2人で寒いね~寒いね~と言って食べるお弁当が

とても美味しかった



下山して

さて今回この温泉を選んだもうひとつの理由


混浴露天に向かうのでした


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